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  • 白坂 広子

長いリハビリを終えて

8ヶ月という長いリハビリ期間を終え、復帰をした生徒がいます。

今日は復帰後初の大会、2ゴールを決めました!!

先生やチームメイトから喜びの声を受けて、本当に誇らしげでした!

このリハビリ期間を振り返って、どんな気持ちだったかを本人に聞いてみました。

リハビリ初期は「頑張る!絶対復帰する!」と強い気持ち。

3ヶ月目くらいには「毎日同じリハビリ。気が重い、もうやだー!」、という気持ち。

チームメイトがどんどん上達していくなかで自分の無力さを感じ、苦しかったそうです。

4,5ヶ月目くらいにはできることも増えてきて、また復帰への希望が強くなりました。

8ヶ月で練習復帰したときは、受傷当時から復帰を目指すモチベーションとなっていた選手権の1ヶ月前。早く練習試合に出たい、もっと出場時間が欲しい、とプレーすることに貪欲になりました。

そして9ヶ月目目前にて出場した大会。

ゴールを狙っていました。

チームの期待も感じていました。

そして誰よりも先生に喜んでもらえたこと、照れましたが、とても嬉しかったです。

もうすぐ大事な試合、選手権が始まります。

より多くのプレータイムがもらえるよう、今頑張っています!

と、話してくれました。

高校3年間という短い期間で長期離脱をすることは生徒にとって辛く、挫折感、無力感を味わいます。アスレティックトレーナーは競技復帰のためのリハビリを担いますが、長期リハビリの場合は定期的に少しの”達成感”、少しの”希望”を与えてあげることがとても重要です。

”少しの達成感を与える”とは、例えば、「今日は関節が先週より動くようになった!」とか「筋力が2週間前より増えてる!」など、本人に体の変化を実感させること。ただ同じことを毎日やらされているのではなく、体は順調に回復をしている、と認識させ、実感させてあげることが大切です。

”少しの希望を与える”とは、例えば、「これができたらボールさわっていいよ。」とか、「来月から走りますから、筋力をきちんとあげておかないと。」など、先のプランを伝えて前向きにさせてあげることで、本人のモチベーションを切らせない大切なアプローチです。

現在も長期離脱中の生徒がいますが、前向きに、またチームに合流できる日を夢見て頑張っています!

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