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  • 執筆者の写真今野 桜

春先に多い怪我

4月に入りすでに10日が経ちました。本来ならば新年度が始まり、2.3年生は新しいクラスメイトや担任の先生と共に新たなスタートを切る時期です。新1年生にとっては新しい環境でこれから迎える高校3年間にワクワクする反面、たくさんの不安を抱えている時期だと思います。私も新入生と顔を合わせるのを楽しみにしていたので、新型コロナウイルスの影響で時期がずれてしまったのはとても残念です。

部活動が満足にできない状況ですが、こんな時でも私たちATスタッフに出来ることはたくさんあるはずだと思います。私はまず、昨年までのデータをもとにこの時期に多い怪我の傾向を調べてみました!

毎年4~5月の怪我のデータを見ると、やはり一番多いのは1年生の怪我です。筋力・体力不足が主な原因だと思います。いままでよりも高いレベルでの練習や試合に筋力不足のまま参加すれば、身体への負担はかなり大きくなります。川平ATRでは新1年生向けに(全部の部活ではありませんが....)自宅でできるトレーニングメニューを指導し、実際に自宅で毎日やるようにしてもらっています。そのトレーニングメニューをしたからと言って高校の部活動についていける訳ではありませんが、障害予防にはとても役に立っていると思います!

怪我を部位別に見てみると、一番多いのが足首の怪我です。次に膝、脛やふくらはぎ、そして大腿部となります。足首の怪我、特に捻挫はどのスポーツにも多いです。そして学年や時期の関係なく一年を通して見られる怪我の一つです。膝はダッシュやジャンプする時にとても負担がかかり、膝周りの筋力が不足していると怪我をしやすい傾向にあります。春~秋にかけて多いのがシンスプリント。特に春先は新学期が始まり、6月の高校総体に向けてどの部活も練習量が増える時期です。走り込みや運動量の増加によりこの時期に脛に痛みを感じ始める生徒が沢山います。太ももの肉離れはダッシュする時に起こるケースが多いです。これも運動量の変化や柔軟性が不足していることが原因で起こります。

プレー中の接触によるどうしても防げなかった怪我もありますが、不注意や筋力・体力・柔軟性の不足が原因で起きた怪我はたくさんあります。私が川平ATRでお世話になり始めてから約4ヶ月が経ちましたが、防げるはずだった怪我を何度も見てきました。現在はいつ元のような平凡な生活に戻れるか正確には分からない状況です。学校と部活動が再開された時に生徒たちがより良いコンディションでプレーできるように、自宅でできるトレーニングやストレッチ等をATとS&Cスタッフと協力して生徒に伝えていけたらいいなと思います!

コロナで暗いニュースばかりですが、自分が今すべきことをしっかり把握し、部活動再開したらスポーツで明るいニュースをたくさんの人に届けられたらいいですね!

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