• 浅野 勝成

【中学生・高校生アスリート必見その3】暑さに悩まないためのアイススラリー

アイススラリーというものをご存知でしょうか。

熱中症対策として用いられるもので、最近だと大塚製薬さんがポカリスエットのアイススラリーを販売していますね。

今回は、アイススラリーについて、効果と飲み方について書いていきます。

【もくじ】

1. アイススラリーとは

2. 効果

3. 摂取方法

4. おまけ

1.アイススラリーとは

飲む氷とでも言うのでしょうか。食感はシャーベットのような感じです。

アイスとは氷のこと、スラリーとは液体の中に固体を混ぜ合わせた物です。

氷を飲むので、身体を冷やす効果が高いようです。

2.アイススラリー摂取の効果

① 深部体温の低下

 冷水よりも氷の方が冷たいのは明らかですよね。氷を飲むことで腸の温度の上昇を抑えることができ、結果として体温の過度な上昇を抑えることが期待できます。体温の過度な上昇を抑えるということは、熱中症の予防にも繋がる可能性があります。

② ランニング持続時間の延長(=ランニングパフォーマンスの向上?)

 走運動の30分前に-1℃のアイススラリーを摂取するグループと4℃の冷水を摂取するグループに分け、同じ速度でのランニングの持続時間を調査した研究によると、アイススラリーを摂取したグループの方が持続時間が長かったようです(Siegel, 2010)。

 アイススラリー摂取でランニングの持続時間が長くなるということは、ランニングエコノミー(走燃費)の改善、つまりは無駄なエネルギーの利用が抑えられて効率の良い走りが出来るようになるのではと考えます。

 ランニングエコノミー改善のメカニズムとして考えられる要因を専門的な用語で述べると、運動開始直前および直後における脳温や体温の上昇を抑えることで、ボーア効果の右方シフトを遅らせることによるものではないかと推察します。

3.摂取方法

HPSC発行の競技者のための暑熱対策ガイドブック【実践編】によると

運動前:体重1㎏あたり7.5g(体重60㎏であれば450g)をこまめに摂取すると良いです。

競技中:休憩ごとに体重1㎏あたり1.25g(体重60㎏であれば75g)を休憩毎摂取すると良いです。

注意として、一気に飲むと胃腸の不快感やお腹を下す可能性もあるため、こまめに飲みましょう。

4.おまけ

暑さ対策とコロナ対策の二つを気にかけながらスポーツを楽しんでください。

【参考文献】

1. Siegel, R. et al. Ice Slurry Ingestion Increases Core temperature Capacity and Running Time in the Heat. Med Sci Sports Exerc. 2010. 42(4):717-25.

2. 競技者のための暑熱対策ガイドブック【実践編】. ハイパフォーマンススポーツセンター 国立スポーツ科学センター. 2020

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