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  • 白坂 広子

大腿部内側の痛みの原因は?

3月に入り、気温差が多い日々ですが、少しずつ暖かくなってきました。スポーツがやりやすい季節になってきましたね。明成高校の運動部活動も毎日頑張って練習しています!


さて、3月に入って1週間ですが、太ももの内側の痛みを訴えてきた生徒が立て続けに4人いました。受傷機転(どうして痛くなったのか)も大体一緒で、「練習はできていたのですが、だんだんと痛くなってきて、今は歩いているだけで痛いです」とのこと。太もも(大腿部)の内側、付け根の辺りに痛みがあります。


股関節の動きと太ももの筋肉の柔軟性をみてみると、痛くないほうの脚側でも可動域と柔軟性が足りない生徒が1人、股関節の可動性も柔軟性もまあまあ合格点の生徒が2人、可動域も柔軟性も超合格点の生徒が1人でした。なんでスポーツや身体的特徴が違う4人が似たようなタイミングで同じところを怪我したのでしょうか、、、?


大腿部内側や、その少し上の付け根(鼠径部と言います)周辺に痛みが出ることを「グロインペイン症候群」と言いますが、いろいろな理由から痛みが発症します。まず、柔軟性が低いことはグロインペイン症候群を発症する大きなリスクのひとつです。そして筋力低下や疲労増加もリスクです。細かくいうと、股関節の可動域不足や大腿部の筋肉の筋力低下による内転筋群への負担、股関節や骨盤周囲の筋肉の疲労や柔軟性不足などが原因となる場合が多いですが、グロインペイン症候群は急に起こる怪我というよりは、少しずつ少しずつ怪我をしていっている場合がほとんどです。それでは少しずつ痛くなってくる理由はなんでしょうか。


スポーツも身体的条件も全く違う4人に共通していたは、最近の練習方法が普段と違っていたことです。技術を習得するために同じ動きを繰り返していたり(例えば、サッカー選手で左足キックの上達のために練習後にもくもくと蹴っていた)、心拍数をあげるために走りこみを増やしていた(例えば、陸上選手)など、普段よりも練習の強度が少し上がっていました。練習強度が上がったのにも関わらず、クールダウンや体のケアはほとんどやっていなかったようです。


筋肉はスポーツをしている時間は緊張状態にあり、硬くなります。練習が終わるときにはストレッチやクールダウンをして筋肉の緊張を取り除かなければ、硬くなった筋肉のまま次の日の練習が始まることになります。それを繰り返していくと筋肉が緊張状態から抜け出せず、うまく機能しなくなるため関節の動きも悪くなり、可動域も狭くなり、周辺筋肉にも影響が出てきて、何が原因だかわからなくなるグロインペイン症候群と発展していってしまうのです。


患部の安静を保ちながら、股関節周辺筋肉のストレッチやマッサージ、そして股関節の可動域トレーニングをしていくことでよくなります。4人とも少しずつよくなってきています。


暖かくなりはじめ、大会日程も決まってくると、つい練習時間が増えがちです。

練習時間が増えた分だけ、クールダウンや体のケアの時間も増やしましょう!


明成高校のATルームではストレッチ方法や体のケア方法を丁寧に教えています!!

生徒たちは学んだことを実践し、自分の体について理解を深めています。


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