間もなく夏休み終了!!

August 16, 2018

 

お盆が明け、間もなく明成高校2018年度の夏休みも終了です。

 

今年はとにかく暑い、暑い、暑いの一言。。。。苦笑

全国各地での、猛暑の知らせがニュースで取り上げられ、「熱中症」という言葉は、スポーツ関係者に限らず、どの世代においても要注意事項として、現時点でも注意喚起がなされています。

 

川平ATRの目の前にある明仙フィールドでは、この猛暑が続く期間中にも外競技の部活動が、日々練習に励んでいます。中でもかなりの猛暑であった、8月初旬には、男子サッカー部の大会が明仙フィールドで開催されていました。大会中、フィールド最高気温が38℃を超え、WBGT(暑さ指数)31℃という、「運動は原則禁止」というかなり危険な気候の日もありましたが、大会中止することなく、熱中症を予防し、結果的に熱中症ゼロで無事その大会を終えることができました。

これに対して、別会場で開催されていた試合では熱中症を発生させてしまっていたところもあったようです。

 

それだけの猛暑の中、明仙フィールドでのスポーツ活動中に、なぜ熱中症発生を防ぐことができたのか、日頃行っている予防活動を、今回はこのブログを通して紹介したいと思います。

 

まず第一に、選手の健康状況の把握から行います。日々の睡眠が十分にとれているか食事が十分に取れているかを指導者には確認してもらうように声がけしており、朝食が十分であっても、日々の練習でふくらはぎが痙攣を起こしやすい症状のある選手には、事前に塩分を含んだタブレット等を勧め、各自で準備するよう指導しています。実物を指導者へ見せ、摂取タイミングや摂取量についての相談にも応じています。

 

 

運動中では、測定したWBGTを参考に、休息をこまめに日陰で取るように指導者へ提案します。試合の場合には、途中で飲水のための休息を取ることを徹底させます。

休憩は、日陰にて水分補給(塩分を含んだスポーツ飲料など)を十分に行わせ、また霧吹きを用いて、気化熱により、体温上昇を抑えつつ、次なる運動への準備を行います。この、霧吹きが大変好評で、風向きや風速を考慮しつつ適時、選手達に向けて吹きかけています。これにより、一気に元気になる選手もいます。

 

 

運動後には、ATRの前に準備してあるアイスバス(氷水を入れた浴槽)を用いて、下肢の冷却を行います。走る・蹴る・飛ぶなど、大腿部の筋群を多様に使うスポーツでは、特に大腿部の発熱が運動後にもしばらく持続しており、ストレッチによるクーリングダウンに加え、大腿部や下腿部を5~15分程度しっかりと冷却させることで、そこから全身へ流れる血液の温度が下がり、間接的に体温上昇を抑えます。これにより、運動後の無駄な体力消耗を抑制して、翌日への疲労を少なくすることも目的の一つです。猛暑でのスポーツ後では、このアイスバスエリアは大繁盛しています。

 

以上の内容以外にも、各部活動ごと、各選手ごとにそれぞれ異なった予防方法を講じていますが、ここではその紹介までは割愛させていただきます。

 

熱中症が発生した場合には、すみやかに涼しい場所に移動させて、衣服を緩め、頚部・腋窩部・鼠径部を冷却し、塩分を含んだ飲料を可能な限り補給させ、水分補給が自らできなければ直ちに病院へ・・・・などなど、応急処置としての情報は、年々と一般の方々にも普及してきているように思います。

 

確かに、発生した場合には現場での応急処置の方法を知ることは大変重要なことです。

これは、スポーツに関わる方々全てに覚えていただきたい内容です。

 

しかしながら、熱中症に関して、最も重要なことは「予防できる」ということです。

その「予防できる」熱中症が発生した背景には、必ず、防げたはずの要因が隠れています

スポーツは、基本的に身体を動かすのですから、体温が上がることなど用意に予想出来ます。

そのスポーツを猛暑の中行うということは、予防を十分に行えなければ、炎の中に自ら突っ込むようなことと同じくらい危険なことと私は考えます。

 

我々アスレティックトレーナーという、選手の健康管理を職とする者は当然のことながら、部活動という集団を指導する監督やコーチといった指導者側にも、この「予防」という概念が最も重要なのです。熱中症に関して言えば、専門家でないから、知りませんでは通用しません。

 

かつて、国内の学校現場(部活動以外にも、体育授業中なども)において、現場指導者による熱中症への知識不足、選手(生徒)への配慮不足、応急処置の不備が原因で、重度障害を負わせるケースや、最悪死亡させてしまう事故があります。その指導者に対して、多額の損害賠償請求も発生しています。そういった、過去の事例がありながら、再び繰り返すことは絶対にあってはならないと私は思います。決して、他人事ではなく、危険はいつ目の前で起こるかわからないという危機意識も重要です。賠償請求を防ぐためではなく、そういった被害を受けた選手または生徒を、絶対に発生してはならないという、強い意思がこれからは大切ではないかと思います。

 

各スポーツ現場において、条件は様々と考えられるため、全てで同じ対処や予防方法が一致するとは言えませんが、各スポーツ現場において、十分な予防策を話し合い、実施していくことは、是非この記事を読まれた方々には考えていただければす。

 

また、そういった「予防」の専門家としてアスレティックトレーナー(AT)という人材が、貢献できることをこの場で強調したい点でもあります。

 

まだまだ、残暑が続くことが考えられますが、新たに気を引き締めて、熱中症をはじめ、「高校スポーツの安全を守る」ことを念頭に、様々な予防活動を展開していこうと思います。

 

 

 

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