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白坂 広子

3年生の引退・・・涙

今年も3年生が引退する時期が来ました。

各部活動の3年生は最後の大会・試合・レースに全力で臨みました。

目標達成を果たした部、あと一歩で敗れてしまった部、苦戦してしまった部などいろいろな部がありました。

3年生は最後の試合をいい形で迎えることができたのでしょうか。

最後の試合に向けて練習をしているときに怪我をしてしまう3年生をみてきました。

今年の3年生には「全員」に最後の大会で活躍して欲しいと願っていました。

今年の3年生は私たちATが始まって3年目に入学してきた代の生徒たち。

私たちの取組が少しずつ浸透し始め方向性が定まってきたころです。

「試行錯誤」から抜け出し、「明確性」を持ってサポートした初めての代の生徒たちであり、言い換えれば、3年間ずっとATの考え方をみっちり「感じて」育ってきた代、だと思っています。

とても思い入れのある代なのです。

だからこそ、最後の試合にきっちりと出場できるように、全員を調整してきました。

がそく炎(膝の内側の痛み)に悩まされ通院しながらも練習を欠かさなかった生徒、半月板損傷がありながらもケアやテーピングを欠かさず痛みと最後まで戦った生徒、レース直前にすねに痛みが発生し練習ができない不安がありながらもリハビリに集中しレース出場を果たした生徒など、最後の最後までばたばたしましたが、みんなきっちりと最後の試合に出場することができました。

私は、ATは勘違いされやすい分野だと思っています。

ATに怪我の相談をすると練習を休まされる、試合に出してもらえなくなる、と聞くことがあります。

でも、ATは実はその間逆なんです。

ATはチーム外でチームを一番良く知る存在です。怪我をしていたり痛みがある競技者が持っている「練習をしたい」「試合に出たい」という思いを一番理解している存在です。

その思いをサポートしていくのが本当のATです。

世間のこのような勘違いを、実は今年の3年生が一番理解してくれていたと感じています。

正直にいうと、今年の3年生の引退が一番さみしく感じています。

でも、もう彼らはそれぞれの進路に向かって新しい道を歩んでいます。

前十字靭帯再建を乗り越え競技を続ける決意をした人、一流大学の進み更なる高みを目指す人、はたまたATの道を志す人、いろいろな進路があることを感慨深く感じます。

さみしいけど、成長を期待しています!

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