怪我をプラスへ転換

December 28, 2019

 

怪我をきっかけに成長することができる

 

怪我は、身体的な痛みと、競技からの一時離脱という精神的な痛み、という2つの痛みの要素を持っています。

 

よって、怪我というとネガティブに捉えがちですが、川平ATR利用者の高校生達にとって怪我は、ネガティブではなく、むしろポジティブへ転換することが可能な環境にあります。

 

それはなぜなのか。

 

最近のアスレティックリハビリテーション指導中のあるサッカー選手との会話

 

選手「最近、身体が大きく変化してきてるって実感があるんですよ!親からも、腕が太くなったって

   言われて、なんだか嬉しくて」

 

私 「それは良かったね!実を言うと、今だから言えるけど、腕があまりに細くて気にはなっていた

   んだ。接触のある競技だから、このままで復帰したら、また何かの怪我をしてしまうんじゃな

   いかって。今回の怪我に腕は関係がないから、腕はしっかりとトレーニングしてきたからね!

   今の君の腕は以前と違って随分しっかりしてきたよね!」

 

選手「ですよね!嬉しいなぁ!ケガをする前にもトレーニングは家に帰ってからも自分なりにしてい

   たんですけど、全然変化がなくて、自分は筋肉がつきにくい体質なんだと思ってましたよ」

 

私 「そんなことないよ。ある程度の体質はあるけど、トレーニングをして変化しないなんてありえ

   ないんだ!変わらないのは、やり方が合ってないか、食事とか休息が十分でないとか、必ず原

   因があるもの。今は専門家が指導しているのだから、変わらないとしたら僕のせいだし、専門

   家として失格だからね。トレーナーとしては、変化が当然なんだけど、そんなに喜んでもらえ

   ると嬉しいね!」

 

選手「それと、最近変わったことがもう一つあるんです」

 

私 「何?何?」

 

選手「実は、結構ネガティブ思考でこれまできていたんですけど、トレーニングを始めて、だんだん

   と身体の変化も実感するようになってからは、考え方も変わった気がするんです。音楽が好き

   なんですが、以前聞いてたのはなんだか悲しい曲ばかり聞いてたんです。でも最近になって、

   そういうの聞くとなんか今の自分に合わない気がして。代わりに最近はラジオにハマってま

   す!小野さん、知ってます?〇〇ってアプリ!」

 

私 「何?何?・・・・わからない(笑)。それで、最近の自分についてどう感じてるの?」

 

選手「そうですね、今の自分が結構好きですね!以前は周りの事ばかり気にしていて、自分の事に集

   中できなかったですし、一人になるとなんだかムシャクシャすることが多かったんですよ。な

   んたってネガティブですから(笑)。そんな自分が嫌いでもあったんです。でも、最近はそん

   な嫌いな自分があまり出てこない気がします。練習はもちろんしたいんですけど、今はできな

   いので、トレーニングに集中するしかないって思ったら、むしろATRでトレーニングしてる方

   が自分の成長がはっきりわかって楽しいんですよ。リハビリ終えて、高校総体では絶対に活躍

   するってイメージもあるんです。まぁ、先はどうなるかわかりませんが、とりあえず今は楽し

   いんですよ!」

 

私 「頼もしいね!君のような選手がいたらチームにとっても良い影響になると思うよ!」

 

選手「それと、こないだ個人練習としてキックしてみたんです。しばらくぶりに蹴ったんですけど、

   すごくいい感じだったんです!」

 

私 「いい感じ?」

 

選手「うまく表現できないですが、感覚的にすっごく良かったんです。ケガの前にいくらキック練習

   してもこんな感じなかったんですよ。ATRでキック練習してなかったのに、なんでですか?」

 

私 「それはね・・・・・」

 

みたいな感じで、私は普段、選手との対話を重視しています。

キック練習そのものはしていませんが、サッカー選手のアスレティックリハビリテーションですから、内容はサッカー選手用にプログラムしているので、計画通りの結果ではあるのですが、こうして選手が嬉しそうに話してくれると、こっちまでその嬉しさが伝染します。

 

こんな事を体験できるのも高校ATの醍醐味なのだと思います。

 

まだまだ発展途上の高校生ならではの楽しみですね。

高校生では、身体が未発達な分、身体の強化だけでも、スキルへ良い影響をもたらす事がよくあります。但し、余計になんでもトレーニングすれば良いというわけではないので、競技に合わせたトレーニングというものが必要です。

 

こんな風に、その競技に必要なトレーニングのことをアスレティックトレーニングと言い、怪我からその競技に復帰するためのリハビリテーションをアスレティックリハビリテーションと言います。

 

今年もたくさんの選手とアスレティックトレーニング、そしてアスレティックリハビリテーションを実施してきました。そのたくさんの選手たちとの対話の中で、選手の成長もさることながら、私自身の成長も感じることができたと思っています。

 

立場上、選手とトレーナーでは私の方が指導をしているような状況ではありますが、私の方が選手からたくさんを学ばせてもらっているんです。

 

そんな選手たちに心から感謝し、来年も引き続きアスレティックトレーニングやアスレティックリハビリテーションが必要な選手たちとの時間を大切にしていきたいなと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Please reload

アーカイブ
Please reload