スポーツ安全教育

January 7, 2020

「小野さん、〇〇が練習中に足を痛めて立てないそうです!来てもらえないですか!?」

 

ATRで活動していると、このようなスポーツ傷害発生後の救急対応要請があったら、必要なものを持って現場へ駆けつけます。

 

基本的には、アスレティックトレーニングルームという施設開放により、施設内でアスレティックリハビリテーションを実施したり、セルフケアやセルフトレーニングなどのコンディショニングルームとして利用してもらっており、それらの活動中に新たな傷害発生や事故発生を防ぐためにも、スタッフは施設内に常駐しています。

 

高校部活動現場は多数あるため、各スポーツ現場で発生したケガについては、特に緊急性があれば現場から電話でATRへ連絡が入ります。川平ATRはすぐ先に陸上トラックとサッカーグラウンドがあるため、陸上とサッカー部のケガ発生時には、現場にいる選手達がATRへケガ対応要請に駆けつけてくれます。

 

ここで気をつけなければいけないのが、必ずしも緊急時のみ電話連絡が入るということではなく、直接部員達がATRへ連絡にきた場合でも、緊急時が発生しうるということです。

 

そのため、まず第一に確認することは

 

『意識の有無』

 

です。意識確認が取れていなければ、AEDを持って駆けつける必要があるからです。

 

その他に、どこを負傷したのか、今その傷病者は立てているのか、起き上がれないのかなどを、駆けつけた者に確認し、ATRから必要な道具を持ってなるべく早く走って現場へ直行です。

 

こんな状況が何度か経験していて、さらに緊急時の対応について事前に講習会として教育していると、駆けつけた選手の方から

 

「〇〇が足を痛めたみたいです。それと、意識はあります!

 

っと、明確に意識の有無について私に伝えてくれるようになってきています。

 

『高校スポーツの安全を守る』を念頭に活動していますが、我々ATの身体がいくつもあるわけではないので、各スポーツ現場にいる選手や指導者の方々による、初期対応などの教育はとても重要です。といっても、その方々に専門的な救急対応を教えるということではなく、誰かがケガをした場合に、周囲の選手がいかに迅速な対応ができるかが、そのケガの悪化を防ぐ、つまり悪化の「予防」になるのです。

 

スポーツ傷害発生の全てを予防しきることはできなくとも、せめて、傷害発生からの症状悪化を「予防」できるはずです。そのためには、ケガの発生からなるべく早く対応できるように、環境整備を道具だけでなく、現場に関わる人に対しても準備しておく必要があります。

 

AT1人ですべての対応は不可能です。

 

しかし、AT1人であっても、事前に各スポーツ現場にいる者達へ「教育」することで、防げるものが必ずあります。

 

スポーツ現場に携わる人への、『スポーツ安全教育』を高校ATはできます。

 

こんな素晴らしい職業がもっと国内に広がり、ATの価値を広げていかねばと感じています。

 

引き続き「高校スポーツの安全を守る」を念頭に、活動に磨きをかけていきます。

 

 

 

 

 

 

 

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