動きの質

January 10, 2020

 

「失礼します!トレーニングしていって良いですか?」

 

本日も、元気で向上心に満ちた選手がやってきました。

 

ちなみに、本日金曜日は、昨日ブログに投稿したような練習時間が確保できない日と違って、十分に練習時間が確保できる日です。明成高校健康スポーツコースでは、専攻実技と言って、金曜日の5時間目と6時間目に体育として各部毎に競技練習を始めることができるので、他の平日より練習時間が確保できます。

早い時間から始めているので、外が暗くなる心配なく練習ができます。

 

普段より長時間練習が可能な金曜日の今日、練習を終えてさらに自分のために補強トレーニングをしようという、かなり意欲の高い選手が来室しました。

 

その選手は、これまで中長期リハビリの必要なケガを複数回経験しており、ATR利用歴が長い選手でした。

 

ですが、本日の利用理由はリハビリではなく、「トレーニング」として。現在、競技復帰しており、更なる自身の向上のために来ています。

 

このような選手の場合、意欲が本当に高く、今のままではまだまだという気持ちから、練習以外にも頑張りすぎてしまい、「オーバートレーニング」(トレーニングのし過ぎ)に伴う慢性障害に繋がるケースが少なくありません。

 

ですので、ATRでのトレーニング内容は、「量よりも質」を重視しています。

 

その日のコンディションに合わせて負荷を調整することが重要です。これもアスレティックトレーナーとして大切なコンディショニング指導です。

 

今日は、来室時の本人の顔つきと、自覚的コンディションが良好であることから、練習は十分であったことを承知の上で、トレーニング実施することと致しました。

 

選手が現在課題としていたことは、全力ジャンプ後の着地から次のジャンプまでの素早さでした。

 

選手「早く続けて飛びたいんですけど、他の選手と違ってなぜか自分はイメージ通りに飛べないんです。」

 

指導者からもその点について指摘を受けていたようです。

 

私は、その選手のジャンプ動作を確認してみました。

 

すると、

 

「ドンッ!!!!」

 

という大きな着地音を立て、かつ重心が後方にズレていたことに気づきました。

 

念の為に、自分の着地について、どんな感覚で実施しているかを聞くと、その選手なりの考えを持ってその動作をしていたようですが、連続で素早く高いジャンプをするには非効率な動きでした。

 

選手「自分は筋力がないんですね、きっと。だから、もっと筋トレ頑張ります!」

 

私「そんなことないと思うよ。着地の時の音を小さくして、重心が後ろにも前にもいかないように真っ直ぐ下に着地するといいと思うよ。そのために・・・・・・・って、やってみて!」

 

「トンッ!」

 

選手「あっ、できました!」

 

私「何度か、同じようにできるか試してみて!」

 

「トンッ!」、「トンッ」、「トンッ」

 

選手「できます!なんかいい感じかも。」

 

私「じゃあ、イメージしていた連続で高く、早くジャンプしてみて!」

 

半信半疑な感情と、少しワクワクしたような気持ちが入り混じったような表情で選手は自分のイメージしたジャンプを実践。

 

選手「・・・・・・・!!」

 

選手「早く飛べてる感じがあります!意識してないと難しそうですが、これを無意識にできるように練習してみます!」

 

その後、何度かジャンプ動作を確認し、十分にセルフケアを実施してから

 

選手「ありがとうございました!」

 

っと、また元気に帰って行きました。

 

アドバイスをちょっと受けただけで、すぐに修正できてしまうその選手のポテンシャルの高さにびっくりなことと、自分の学んでいる知識が少しでも選手に役立てたことを嬉しく思います。

 

筋力は大切です。

 

ですが、その前に「どう動かしているか」「効率的なフォームで動けているか」という点から見ていくと、案外簡単に改善できることがたくさんあります。

 

正しいフォームにて動作ができるようになってから、その正しいフォームで筋肉に負荷をかけるという順番が大切だと私は思います。

 

高校生というまだまだ発展途上な選手達では、ちょっとした一言をきっかけにグッと成長することがたくさんあります。

 

そんな選手たちの成長を近くで感じることができるのは、この仕事をしていて幸せなことの一つです。

 

たくさんの選手の成長をサポートすることで、私自身が気分が良いので、もっと気分良くなるために、引き続き選手に役立つ情報収集と学びを続けていこうと思います!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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