一緒に楽しむ

January 11, 2020

 

「1、2、3、4、5、6・・うわっ!!」

 

「ベチィーーー!!」

 

「痛っっっ!!!!」

 

「あっ!!!・・・・・す、すみません!」

 

このやり取りと、写真から、何が起きたか想像できたでしょうか?

写真の中の2人は、片足立ちバランスをしているのが、指のケガにより練習離脱している選手、そして、何かを引っ張って足元を見つめるメガネ男性が私(小野)です。

 

引っ張っているものは、トレーニングチューブで、選手には足裏の母趾球にてチューブを止めてもらっています。

 

この選手には足首の捻挫である既往歴(過去のケガ)があり、度々発生していたため、スポーツ傷害予防(再発予防)トレーニングとして、バランス機能訓練を実施している風景です。ATR来室のきっかけは、足首ではなく手ではありますが、このように、ケガした部位(患部)以外の部分のトレーニングを「患部外トレーニング」といい、非常に重要なトレーニングであり、傷害予防に加えて能力向上を見込めるものでもあります。

 

ちなみに捻挫には、つま先が内側を向く「内反」と、つま先が外側を向く「外反」という方向の捻挫があります。圧倒的に「内反」捻挫が多く、この選手の捻挫も正にそれでした。

 

捻挫の発生原因にもよりますが、捻挫予防対策として1つ挙げるとすると、体重をかけるポイントの修正、「母趾球荷重」が大切になります。

 

過剰な母趾球荷重は別な傷害発生に繋がるので好ましくないですが(加減が難しいですが、そこが面白い!)、母趾球が浮いてしまうような、小指側の外側荷重は内反捻挫の発生リスクを上げてしまう要因です。

 

この選手は正にその、母趾球荷重が十分でなかったので、「母趾球荷重訓練」と称して写真のようなトレーニングを実施していたわけです。

 

そこで話を戻すと、母趾球で踏んで押さえているのはトレーニングチューブ、それを引っ張り、引っ張り力に負けぬように踏み続けさせます。

 

すると母趾球荷重意識が高まるという考え方ですね!

 

いたって単純なものですが、ここでひと工夫!

 

引っ張ったチューブの末端を、補助者(ここでは私)の顔にグッと近づけておきます。

 

するとどうでしょう。

 

補助者が手を話さない限りはチューブが選手側へ飛ぶことはありませんが、選手の母趾球荷重意識が低下した途端に、補助者の顔面めがけて勢いに乗ったチューブがとびこんできます。

 

こうすることで、双方にグッと緊張感が増すのです。

 

そして、選手と補助者の信頼関係性がここで問われます。

 

選手が私に対して、痛い思いをさせるわけにはいかないと思えば思うほど、母趾球荷重が意識されます。

 

逆に、日頃の私への恨みがあれば早々に母趾球荷重をやめ、すると私への報復を行えるという仕組みです!

 

そこで、今回の結果は・・・

 

 

 

普段、私に対する何か恨みでもあるのでしょうか。結構痛い思いを何度かさせて頂きました。

 

というのは冗談です。笑(選手にすれば本気だったかもしれない・・・それならどうしよう・・。)

 

その後も何度か繰り返して、母趾球荷重意識ができてから、再度片足立ちバランスをチェック、トレーニング前よりも安定していたので、その旨を伝え、本人の感覚的にも安定性が増した感を共有し、アスレティックトレーニングを継続することをアドバイスしました。

 

その後、他のスポーツ動作を確認していても、

 

「いつもよりいい感覚です!」

 

っと嬉しそう。(多分、信頼関係は気づけている?笑)

 

今回のようなトレーニングで、わざわざ自分の顔にチューブを持っていく必要はないのですが、あらゆる創意工夫を重ねて、選手も、私も楽しみながらトレーニングに取り組んでいます。

 

そうして、部活動ができない状況であっても、ネガティブに捉えさせずにむしろ、元気にさせる事が私の役割かなとも思っています。

 

元気にさせる、楽しませる、を考えたときに、まずは「自分が元気でいる」「自分が楽しむ」を実践していこうと思っています。

 

 

 

 

 

 

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