- 白坂 広子
熱中症にご注意を!!
皆さんこんにちは!
川平アスレティックトレーニングルームがある宮城県では、5月半ばに緊急事態宣言が解除され、県内の小・中・高等学校では公立私立を問わず、6月1日からの学校再開に向けて準備が進められてきています。
いよいよ明日から、県内の学校活動が再開されていきますね!
ようやくこの段階まで来たかと、安堵したいところですが。。。。
新型コロナウイルス感染症の脅威が完全に消失したわけではなく、日々の健康管理(体温チェックなど)、3密回避、ソーシャルディスタンス、咳エチケット、マスク、など、これまで実施されてきた感染症対策の実施継続は必用であることは変わらないので、油断大敵!という状況ということですね!
学校が再開することで、非常に懸念すべき内容は、感染症対策はもちろんのこと、これからはそれらに加えて、
「熱中症」も合わせて、対策・予防が重要です!
最近の川平の気温はというと・・・
5月30日午後12時30分時点の、明仙フィールドの各ポイント別の気温、湿度、WBGT(暑さ指数)はこんな感じでした!
※①真ん中上がクレーグランド、②左下が人工芝グラウンド、③右下が陸上トラックです。
気温・湿度だけでなく、暑さ指数であるWBGTという値を主な参考値として、川平利用者への熱中症予防の周知に活かしています。
この日の気温(写真の中の左下の数字)は、いずれも30℃を超える気温となり、真夏並みの暑さですね!隣の数字が湿度ですが、20%台となっており、だいぶカラっとした気候でした。
気温、湿度を総合的に自動計算して、出てくる値がWBGTとなりますが、この日は21℃、
WBGT21℃は日本スポーツ協会より出されている「熱中症予防のための運動指針」を参照させて頂くと、『注意(積極的に水分補給)』のレベルとなっています!
参考として、日本スポーツ協会HP・熱中症予防のための運動指針のリンクはコチラ☟
今後、学校再開に伴い、体育の授業や部活動が各地で段階的に始まっていくことと思います。
暑い環境の中では、じっとしているだけでも結構体力を消耗しますよね!
外出自粛期間の影響で、学生たちの運動不足が懸念される中、「暑さ」という環境に適応するまでの期間は、運動不足に伴うケガに合わせて注意が必要です!
何事も、環境への「慣れ」が起こるまでは心身ともにストレスが大きくなりやすくなります。
暑い時には、ヒトがもつ体温を下げる機能として「汗をかく」ということがあります。
これは、筋肉などと考え方は似ていて、使っていないと機能が低下するモノの一つです。
身体や脳が「暑い」と認知して、勝手に汗を分泌させて体温を低下させようとしてくれるのが正常です。また、分泌される汗の成分は水だけでなく「ミネラル(特に塩分)」も一定量含まれています。
この分泌されるミネラルというのが厄介で、普段あまり汗をかいていないと、汗の成分が濃くなりやすいんです。汗の濃度が濃いと、それだけ体に必要なミネラルが失われやすくなり、筋肉が正常に機能しなくなってきます。
いわゆる、「足がつった!」なんていうのが、その理由が一つと考えられています!
ミネラルも失われているため、運動中の水分補給は、ただの水だけでなくミネラル(塩分)も同時に補給しましょう!と言われるのが、このことが要因ですね!
それと、そもそもの汗の成分がいい状態(薄い汗を分泌する能力)にするために、普段から汗をかく訓練を取り入れていくこともこれからの暑さ対策として重要です!
お風呂で半身浴をしてたくさんの汗をかくことを習慣化していると、濃い汗が出にくくなるので、オススメです!(もちろん半身浴の後には、十分な水分補給とミネラル補給もお忘れなく!)
熱中症を軽視していると、本来の運動やスポーツ活動を楽しむ余裕なんてなくなってしまい、最悪のケースは命の危険を脅かすほどに、怖いものでもあります。
熱中症になってからの対処はもちろん、知っておく必要があることは言うまでもないですが、強調し
たいことは、熱中症は『予防できる』ということです。
まだまだお伝えしたい事はありますが、
詳しい予防内容については、日本スポーツ協会ホームページ『熱中症を防ごう』に、詳細がわかりやすく紹介されています。
こちらも是非ご覧頂けると嬉しいです!☟
コーチやトレーナー、保護者など、大人達だけでなく、学生たちにも是非、熱中症予防に対する、正しい認識と予防活動を実践していき、それぞれの活動現場すべての人が、より安全に、そして楽しく活動に取り組めることを切に願います。
自粛期間中に、たくさんの我慢を強いられてきたかと思います。
緊急事態宣言解除に伴い、少しずつ活動再開が進んでいる現在、運動やスポーツ活動時において、単にケガの発生だけでなく、この熱中症へのリスクを十分に念頭に置きながら、楽しむための、事前に
必要な準備として、「感染症&熱中症」の『予防』の徹底していきましょう!
我々川平ATルームでは、「高校スポーツの安全を守る」を念頭に、自分たちにできることを一つ一つ実践していこうと思います。