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執筆者の写真浅野 勝成

止まることの重要性

以前、高校生達にこんなことを聞いたことがあります。

“例えば車を運転するとして、かっこよくてスピードは出るけどブレーキの効きが悪いスポーツカーに乗りたいですか?”

大方の答えはNOです。なぜ?

“ブレーキの効きが悪かったら、止まれないし曲がれないから!”

安全に走行するためにはブレーキの質が高くないとダメですよね。

そして、それはスポーツ中の動作についても同じことが言えます。

先日、以下のツイートを拝見しました。

     ※画像共有は承諾済みです。

止まることの重要性を動画でとても分かりやすく説明されています。

動画はサッカーを取り扱っていますが、止まれる能力はバスケットボールやバレーボールなど様々なスポーツで必要とされるものです。しかしながら、さほど重要視されていない能力でもあります。

止まるために意識するポイントは?

①下肢三関節のトリプルフレクションの素早い遂行

下肢三関節とは、股関節・膝関節・足関節の三つの関節のことです。

トリプルフレクションとは、その下肢三関節を同時に曲げる(屈曲)ことです。特に瞬間的にお尻を後方へ突き出しつつ下へ沈めるという動きが重要になってきます。

動画内の×と○の例をよーく見ると、股関節を中心とした下肢三関節の動きに違いが出てるのがわかるかと思います。

②下肢の高い筋力

スピードが乗った状態でブレーキをかけた時には大きな力の発揮が求められます。

下肢(お尻の筋肉も含む)の筋力の向上はブレーキの質を高める効果も期待できます。

どんなトレーニングが必要?

スクワットやヒップヒンジ系種目などで筋力の向上と股関節の使い方の習得が望ましいです。

併せて、フィールドでのムーブメントドリルなどを行うのも良いでしょう。

その際に「止まる瞬間にスクワットをするようにお尻を下げる」というイメージを持って行うと減速動作を習得しやすいかもしれません。もちろん、予めスクワット動作を習得している必要性があります。

止まる能力を身に付けるには自身の意識次第

筋トレをして筋力を向上する。しかし向上した筋力を競技に結び付けなければ意味がありません。

向上した筋力を実際の競技に結び付けるには、減速動作を交えたムーブメントドリルを行うこと。そこで重要なのは、身体の使い方などの意識するポイントを持って行うことです。ただ単にドリルを惰性で行わないこと。逆に意識がなかったら、筋トレの成果を競技に繋げられないかもしれません。

せっかく競技練習の+αで行っている筋トレを活かすには、地味なドリルに目的意識を持って取り組むと良いでしょう。

この記事を読まれている中高生アスリート、止まることの重要性に気付けただけでも一歩成長です。

みなさんの今後の練習やトレーニングの参考になれば幸いです^^

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