- 白坂 広子
クールダウンはもっと重要かも?!
前回は「ウォームアップの重要性」について書きました。
今回は「クールダウン」の話をしたいと思います。
みなさんは練習後にクールダウン、してますか?
全体練習が終わったあと、チームで決まったルーティーンでやっていたり、個人でやっていたりだと思いますが、どれだけ丁寧にやっているでしょうか。
クールダウンの重要性は見落とされがちです。
私は適切なクールダウンがコンディション維持の秘訣で、次の日の練習に繋がると考えます。
その理由を紹介します。
クールダウンの一番の目的は「体を休息状態に戻す」ことです。
だいたい練習の最後は強度の高いものの場合が多いですが、クールダウンをしないと、体はいつ練習が終わったのか気が付けず、まだ練習モードを維持します。血流は速いまま、筋肉が短縮したまま、神経は興奮したままになります。時間がたてばそのような状態は落ち着いてきますが、疲労物質は筋肉内に残ってしまいます。この状態で帰宅をすると、疲労回復に時間がかかり、筋けいれんが起こったり、急な血圧低下で具合が悪くなったりします。さらに筋や腱は硬いまま放置されることになり、筋肉の柔軟性は硬いままで、関節の可動域も狭くなったままなのです。
つまり、クールダウンをしないと疲労回復に時間がかかり、筋柔軟性は低下するのです。
適切なクールダウンとは、
①スタティックストレッチ(静的ストレッチ)を行いましょう。
②各筋肉、ゆっくり20秒伸ばしましょう。
③反動をつけずに行いましょう。
④各関節を大きく広げましょう。
自分でやっても、パートナーとやってもいいでしょう。
全体的に10~15分かけて、呼吸を整えながら行います。
そして特に頑張った筋肉にはアイシングを行うとさらにいいと思います。
練習の終わりにこのようなクールダウンを欠かさずに行うことが好コンディションを維持し、次の日の練習入りを良くします。
ちなみに、全体練習のあとにクールダウンをし、そのあとに個人練習をする場合、個人練習終了後にもまたクールダウンが必要ですよ!
そして屋外競技の場合、今の時期は寒くて練習後はすぐに部室に戻りたい、帰宅したい、と思うかもしれませんが、帰宅するまで待たずに練習直後に行うことが大切です。
適切なクールダウン、ぜひやってください!
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